EPCの利用方法

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① どのGS1識別コードを使うのか確認しましょう

EPCとして表すことができるGS1識別コードは、以下の9種類です。
EPCタグをつけるモノや用途に応じて、使用するものが異なります。

GS1識別コード規定

② GS1事業者コードはお持ちですか?

EPCをご利用になるには、まずGS1事業者コードが必要です。
すでにお持ちのGS1事業者コードを使ってEPCを作成する場合は、特に申請手続きや追加の費用は不要です。
GS1事業者コードを新規登録する場合は、こちらから。

  • JANコードが付いた自社製品にEPCタグを付ける場合
  • GS1事業者コードを使って、段ボールケースに荷札ラベルを付ける場合
  • GS1事業者コードを使って、カゴ台車や折りコンなどにEPCタグを付けて資産管理する場合。

③ EPCに書き込むデータ(エンコードデータ)を作成する

EPCに書き込むデータを作成します。

SGTINの場合

SGTIN(Serialized Global Trade Item Number)

JANコードが付いている商品にEPCタグを付ける場合は、JANコードはそのままで、新たにシリアル番号を設定してください。
シリアル番号を設定する際は、誤って同じ番号を二つのものにつけないようにすることが重要です。
一般的に利用されている96ビットのEPCの場合、設定できるシリアル番号は、0~274877906943(整数:2748億7790万6943)です。

SSCCの場合

SSCC(Serial Shipping Container Code)

パレットや段ボール単位等、輸送用梱包単位の識別コードであるSSCC(シリアル・シッピング・コンテナ・コード)には元からシリアル番号が含まれています。すでにバーコードでSSCCを設定している場合は特に追加する番号はありません。

GRAIの場合

GRAI(Global Returnable Asset Identifier)

GRAIは、カゴ台車や折りたたみコンテナ等の繰り返し利用する資産を管理するための識別コードです。
バーコードで表す場合は、シリアル番号は任意ですが、EPCでは必須です。
シリアル番号を設定していない場合は、新たにシリアル番号を設定してください。
一般的に利用されている96ビットのEPCの場合、設定できるシリアル番号は、0~274877906943(整数:2748億7790万6943)です。

*その他、GIAI、GDTI等、別の識別コードを使ってEPCを作成する場合は、お問い合わせください。

*EPCには読み分けするためにいろいろな情報が追加されています。
電子タグデータの正しい書き込みを行うには、この追加情報を正しく設定することも重要です。
ベンダーが提供しているEPCの書き込みサービス等を利用する場合は、識別コードを設定したら、ベンダーにご相談ください。

識別コードとバーコード表示、EPCデータとの関係(SGTINの例)

SGTIN:シリアライズト・グローバル・トレード・アイテム・ナンバー

ヘッダ:コード体系を識別するための値。これによって、SGTINやGRAIなどの複数の識別コードを書き分けることができる。
フィルタ:個品やケース単位など複数の単位にEPCタグが付いている際に、素早く読み分けするための値。例えば、POSで精算される商品には001を設定する。
GS1事業者コード:GS1が定める国際標準の識別コードを設定するために必要となるコード。国際的にはGS1 Company Prefixと呼ばれ、日本では最初の2桁が「45」または「49」で始まる9桁または7桁の番号。(詳細はこちら。)

④ 電子タグにEPCをエンコードする

EPCの元データが作成できたら、電子タグのエンコードを行ってください。
GS1 Japan(流通システム開発センター)では、電子タグに書き込むデータを簡単に確認することができるツールもご用意しています。
こちらから、エンコード後のデータを確認することもできます。
電子タグの破損や読取りが行えない場合に備えて、電子タグデータのバーコード表示や目視文字の印字も併せて行うことをお勧めします。

また、消費者のプライバシー保護の観点から、電子タグが付いていることを知らせる注意書き等を記載することをお勧めします。
「電子タグに関するプライバシー保護ガイドライン」については、 こちらをご覧ください。
EPCタグが付いていることを告知するためにEPCロゴを使う場合は、 こちらから申請を行ってください。