JANシンボル

JANシンボルとは、わが国独自の呼び方であり、国際的にはEANシンボルと呼ばれています。1つの数字を表すため7つの帯(モジュール)を2本の黒バーと2本の白バーを組み合わせて表現するバーコードシンボルです。
JANコード(国際的にはGTIN-13、GTIN-8と呼びます。)をコンピュータや各種の情報機器に自動入力するために標準化されたバーコードシンボルです。
JANコードには標準タイプの13桁と小物商品にのみ利用できる短縮タイプの8桁があるため、JANシンボルも13桁と8桁の2種類の規定があります。(国際的にはEAN-13、 EAN-8バーコードシンボル)

JANシンボル 参考画像

JANシンボルの規格

(1)寸法特性

図はJANシンボルの寸法が1.0倍の大きさ(モジュール寸法が0.33mm幅)時の各部分の基本寸法です。
JANシンボルの表示の大きさについては、基本寸法の0.8倍から2.0倍(モジュール寸法で0.264~0.660)の範囲で縮小、拡大が規定されています。

図表 JANシンボルの基本寸法

(2)光学的特性

JIS規格では、バーコードシンボルの印刷表示に必要な反射率、反射濃度、PCS値を規定しています。
反射率とは、照射される光についての反射の程度を示す率です。濃度とは、黒さの度合いを示す数値で、照射される光のうちどれだけが吸収され、どれだけが吸収されずに反射するかにより、濃度値が表されます。バーコードのシンボルは白バーにおける高い反射と、黒バーにおける低い反射とのコントラストによりバーを認識します。このコントラスト比がPCS(Print Contrast Signal)値です。
従って、JANシンボルの白バーおよびマージン(余白部)は、紙の白地あるいは白色インキを利用し、黒バーは黒色のインキを使用することが理想的です。

(3)表示位置

表示の位置については、包装形態、商品の種類などにより、バーコードを読み取る時の効率、確実性を配慮した位置に表示します。
印刷・印字や表示の留意点は「JANシンボルマーキングマニュアル」を参照してください。