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流通BMSにおける税に関する考慮点とその定義

流通BMSでは、検討時に税に関する様々な可能性を考慮しメッセージを定義しています。

  • 複数税率
    実際の運用(発注する単位や請求書作成単位)を考慮し、メッセージ階層構造を意識した上で、
    税率と税額のデータ項目について、取引番号(伝票番号)単位で任意項目として利用できるように定義
  • 税率の桁数
    海外などの状況を踏まえて税率の桁数を「整数部2桁、少数点1桁」としてデータ項目を定義

説明用フライヤー

流通BMSにおける複数税率の考え方

現在、日本の多くの企業では一定期間(通常は1ヵ月)の取引結果をまとめて決済します。
その際の請求書は、1つの請求書番号に対して、明細として取引番号(伝票番号に相当)単位で金額等が記載されます。

このビジネスプロセスを考慮し、流通BMSにおける複数税率対応の考え方は、
・日々取引を行う発注~返品の業務では、1つの取引番号(伝票番号)内の商品明細は同じ税率のものとする。
・請求では税率毎に分け作成した取引番号単位の情報を明細として記載する。

流通BMSのメッセージでは下記のように税に関する項目を用意しています。

[各メッセージにおける税関連項目の階層]
① 発注、出荷、受領、返品のメッセージ
 ・取引番号(伝票)単位(『取引番号』がキー)→「税率」「税額合計金額」を定義
 ・商品明細単位→「税額」を定義

② 請求、支払メッセージ
 ・請求書番号単位(『請求書番号』がキー)
 ・請求明細単位(『取引番号』がキー)→「税率」「税額合計金額」を定義

[項目の説明]
 ・「税率」:消費税率を表す。数字3桁(小数点1桁含む)
 ・「税額合計金額」:1取引番号(発注・返品)の消費税額の合計。「税額」の足し上げ
 ・「税額」:1取引明細の「原価金額」の消費税額。
 ※全て任意項目