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報告・レポート

ベイシアグループが取引先説明会を開催
~流通BMSを拡大し、生産性向上をはかる~

 ベイシアグループ(㈱ベイシア本部:群馬県前橋市・㈱カインズ本部:埼玉県本庄市)は2017年1月19日(会場:埼玉県本庄市)と20日(会場:東京都台東区上野)の2日間、流通BMSの取引先説明会を開催した。


㈱ベイシア 執行役員
流通技術研究所 重田所長

取引先説明会の様子

 ベイシアグループは流通BMS策定当初から導入を進めてきたが、公衆回線網のIP化によりJCA手順の利用が2020年度後半には利用できなくなる可能性が高くなったことなどから、移行のスピードアップをはかるため説明会を行った。今回の対象はセンター通過型、センター在庫型の取引先、ならびに店舗納品(直納)の取引先で、合計で約200社、400名が参加。説明会では当協議会からも15分ほど流通BMSの概要と最新情報を紹介し、積極的な対応を呼びかけた。
 本会でははじめに、㈱ベイシア 執行役員 流通技術研究所 重田所長より、冒頭、取引先の協力もあり、カインズ・ベイシア両社ともに堅調な業績推移であることなどの報告と御礼を述べたのち、創業者土屋氏の言う「商業の工業化」をより推進していくことを説明した。また、商品力の強化のためカインズで実施している、SPAの考え方を今後更に浸透させていくことや、グループシナジーをさらに生かしていくこと、そしてそれを実現するためにはSCMや、店舗の省力化の取り組みが重要となることなどを加えた。具体的な例として自動発注をあげ、対象商材は広がってきているがカテゴリによっては在庫精度が低いところもあるとし、精度アップをはかるための肝としてEDIを強化すると、本取り組みの重要性を説明した。最後に、この取組みは取引先の生産性向上にもつながるとし、ともに発展していきたいと協力を呼びかけた。
 つづいて、流通BMS協議会より、流通BMSの概要と最新状況について説明したのち、本取組みの窓口となるベイシア流通技術研究所 第1システム開発部 EDIグループの担当者より変更点の概要やフロー、お願い事項、スケジュールなど具体的な説明が行われた。
 同社では「発注」、「出荷梱包紐づけあり」、「受領」、「返品」の4つのメッセージを採用。2018年末を流通BMS移行の最終期日として進める予定となっている。