公共料金等代理収納GS1-128システム

GS1-128シンボルによる
標準料金代理収納ガイドライン(第6版)

2024年3月、「GS1-128シンボルによる標準料金代理収納ガイドライン(第6版)」をリリースしました。

  • 改訂の内容
    下記のリンクより、PDF版をダウンロードを行うことが出来ます。

【ご注意(重要)】

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以上の注意事項に同意し、「GS1-128による標準料金代理収納ガイドライン(第6版)」をダウンロードします。 

料金等代理収納GS1-128シンボルとは

  1. 公共料金等代理収納GS1-128シンボルは、コンビニエンスストアなど(以下、CVS等と略称)のPOSシステムによって処理される料金代理収納のために使用されています。
  2. 従来はJANシンボル(13桁)による3段あるいは4段表示により、請求書発行企業と代理収納を行うCVS等の合意により実施してきましたが、2002年7月からGS1-128シンボル(1段表示)による新システムに順次切り替え、2007年4月よりGS1-128シンボルによるシステムに統一されています(図表1)。

図表1 GS1-128シンボル(1段表示)による料金払込票

画像:料金払込票

制定の背景

CVSの公共料金等の代理収納は、1987年に当財団がJANシンボルによるコード体系を制定し、同年10月、(株)セブン-イレブン・ジャパンと東京電力(株)との間で実施したのが始まりです。
その後、ガス、電話、保険、受信料、水道、信販、通信販売、授業料等に広がる中で、請求書発行企業数、収納金額は増加し、社会的にも大きな役割を果たすようになりました。
請求書発行企業の多くが、収納代行会社を利用して決済業務を行っています(図表2)。

図表2 代理収納フロー

  • 図:請求書発行企業が受入小売業(CVS等)と直接契約をしている場合の代理収納フロー

    A.請求書発行企業が受入小売業(CVS等)と直接契約をしている場合

  • 図:請求書発行企業が収納代行会社と契約をしている場合の代理収納フロー

    B.請求書発行企業が収納代行会社と契約をしている場合

※収納代行会社を経由する場合、請求書発行企業は収納代行会社のGS1事業者コード(JAN企業コード)を使用。

しかしながら、採用/導入する企業が広がるのに伴い、収納票のサイズ、バーコードの表示位置、伝送ファイルのレイアウト等の違いに起因するお客様と店舗の間でのトラブルや企業間のトラブル、あるいはシステムコストの増大等の問題が多発するようになってきました。

このため当財団では、「お客様とのトラブル回避」、「正確、迅速な代理収納と顧客サービスの向上」をめざし、第1段階の研究として収納票とバーコード表示等に関して、受入小売業15社(当時)の総意により、1999年12月に、「JANコードによる標準料金代理収納ガイドライン」(当財団にて頒布)を作成し、公表しました。

さらに、第2段階の研究として、正確・迅速な収納業務処理やバーコード表示スペースの削減等を目的に、JAN3段/4段から国際標準のUCC/EAN-128(現在のGS1-128シンボル)による1段(1行)のシステム導入に関する検討を行いました。
その結果、業界全体として大きな効果が期待できると判断されたことから、受入小売業等関係各位の協力のもと、「UCC/EAN-128による 標準料金代理収納ガイドライン」を作成しました。

2009年には、郵政民営化によるゆうちょ銀行の発足により、ゆうちょ銀行併用タイプの収納票に改訂が必要となったことや、消費者保護の観点からの留意事項の追加等、社会情勢の変化に応じた改訂を加え、改めて「GS1-128による 標準料金代理収納ガイドライン」(第1版)として発行し、当財団のホームページよりダウンロード提供を開始しました。

その後2回の軽微な改訂を経て、2021年1月には、INS ネット(ディジタル通信モード)のサービス終了に伴う伝送方法の変更への対応と、近年の支払い方法の多様化等に対応するために、日本代理収納サービス協会の全面的な協力を得て、同協会との連名により「GS1-128シンボルによる標準料金代理収納ガイドライン」(第4版)を発行いたしました。
日本代理収納サービス協会では、更なる安全で合理的な運用を図るため、払込票の作成及び運用ルール徹底に向けた内容修正を検討し、第6版を発行いたしました。

図表3 公共料金等の代理収納システムの検討経緯

年月 主な動き
1987年 当財団にて、公共料金等のJANコード体系を制定。
同年10月、(株)セブン-イレブン・ジャパンと東京電力(株)との間でシステム運用開始。
1999年12月 「JANコードによる標準料金代理収納ガイドライン」作成。
2001年5月 「UCC/EAN-128による標準料金代理収納ガイドライン」作成。
2002年7月 「GS1-128」による新システムの導入開始。
2003年9月 国民健康保険料(税)のCVSでの代理収納開始。
法改正により、地方税のCVSでの公共料金収納が可能となる。
2007年4月 JANシンボルによる払込票の取扱終了。GS1-128による払込票へ統一。
2009年4月 「GS1-128による標準料金代理収納ガイドライン」(第1版)作成。
2010年9月 収納代行会社・受入小売業によって「日本代理収納サービス協会」設立。
2013年10月 「GS1-128による標準料金代理収納ガイドライン」(第2版)改訂。
2014年4月 「GS1-128による標準料金代理収納ガイドライン」(第3版)改訂。
2021年1月 「GS1-128シンボルによる標準料金代理収納ガイドライン」(第4版)改訂。
2022年3月 「GS1-128シンボルによる標準料金代理収納ガイドライン」(第5版)改訂。
2024年3月 「GS1-128シンボルによる標準料金代理収納ガイドライン」(第6版)改訂。

バーコードの表示

コード体系は「GS1-128(1段)」で44桁固定長とし、各項目の内容は以下の通りとなります。(図表4)

図表4 新コード体系:総数44桁(実質42桁)

画像:新コード体系:総数44桁(実質42桁)

① GS1アプリケーション識別子 その後に続く情報の種類やフォーマットを識別する。本コード体系では、GS1アプリケーション識別子として「91」を使用する。
② 請求書発行企業コード 請求書を発行する企業を示し、「GS1事業者コード」(7桁)のうち、先頭の「4」を除いた6桁を使用する。
③ 自由使用欄 請求書発行企業が、顧客番号などで使用する
21桁未満の場合は、数字「0」を追加して、21桁として表示する。
④ 再発行区分 再発行区分は、初回発行を「0」とし、再発行回数を1桁の数字で表す。
例)0:初回発行 1:1回目の再発行 2:2回目の再発行
⑤ 支払期限日 支払期限日(バーコード印刷された収納票を利用してコンビニエンスストア等で支払可能な期限日)を、「Y1 Y2 M1 M2 D1 D2」で表示する
⑥ 印紙フラグ 請求金額に対して、収入印紙が必要か否かを数字1桁で表す。
0:収入印紙不要(貼らない) 2~9:リザーブ(新税対応等で使用)
1:200円の収入印紙が必要(貼る)
⑦ 支払金額 顧客に請求する金額(正味の金額)を数字6桁で表す。
⑧ 全体チェックデジット 読取りミスを防ぐための1桁の数値で、チェックデジットを除く43桁の数値に対して「モジュラス10」の計算方式で算出する。