バーコード

バーコードとは

バーコードとは、光の反射率の違いによって、情報を機械で自動的に読み取り出来るように表現したものです。代表的なものとして、スーパーマーケットやコンビニエンストアのPOSレジで読み取られる、商品に貼付されたJANシンボル(EANシンボル)が挙げられます。

写真:バーコードを読み取る

バーコードには大きく分けて2種類あります。一次元シンボルとよばれる黒と白のしましまで表現されるもの(例:JANシンボル)と、二次元シンボルとよばれる黒と白のセル(ドット)で表現されるもの(例:GS1 QRコード)です。

これらのバーコードや、ICチップに情報を書き込み無線電波で通信する電子タグ(ICタグ/RFID)などをデータキャリアといい、各種コードを機械で自動的に読み取ることが出来る、自動認識技術の一種です。

図:データキャリアの種類

図:データキャリアの種類

電子タグについての詳細はこちらをご覧ください。

一次元シンボルと二次元シンボルの違い

 JANシンボルやITFシンボルなどの一次元シンボルは、情報が横(水平)方向にのみ表示されます。これらのシンボルは、既に広くサプライチェーンで利用されており、その利便性が世界的に認識されています。
 その一方で、近年、多くの情報を小さなスペースに表示出来る、GS1データマトリックスやGS1 QRコードなどの二次元シンボルの利用が拡大しています。水平と垂直方向、つまり二方向に情報をもつため二次元シンボルと呼ばれます。
 二次元シンボルは一次元シンボルと比較して小さな面積で多くの情報を表示することができます。また、誤り訂正機能により、多少の汚れや欠けがあっても元のデータを正しく読み取ることができます。
 さらに、二次元シンボルは、漢字かなや特殊言語のアルファベット等も表現できますが、国際的な情報のやり取りを前提とするGS1標準では、言語に依存する文字は標準データとして扱わず、数字、ローマ字のアルファベットと一部の記号のみを使用する決まりとなっています。

  • 一次元シンボルの例
    (JANシンボル)

    画像:JANシンボル

    データは1方向に表現される。

  • 二次元シンボルの例
    (GS1データマトリックス)(GS1 QRコード)

    画像:GS1データマトリックス

    データはタテ・ヨコ2方向に表現される。
    (表記の都合上、HRIは省略しています。)

GS1で標準化されているバーコード

 国際的な流通標準化を推進するGS1(ジーエスワン)では、GS1識別コードや属性情報注1の種類、識別対象、利用業界、使用環境別に推奨するバーコードを標準化しています。
 GS1が標準化しているバーコードは以下の通りです。各バーコードの詳細情報はそれぞれのページをご覧ください。

注1属性情報:製造年月日、品質保持期限日、ロット番号、シリアル番号など商品やサービス等に関連するさまざまな情報のこと。 バーコードに表す際には、GS1アプリケーション識別子(AI)を使用します。

一次元シンボル

二次元シンボル

GS1標準として認められている二次元シンボルにはGS1データマトリックス、GS1 QRコード、GS1合成シンボル、GS1 Digital Link形式のQRコードとデータマトリックスがあります。これらのバーコードに情報をエンコードする際には、GS1アプリケーション識別子を使って表現します。

GS1データマトリックス

画像:GS1データマトリックス

QRコード
  • GS1 QRコード
  • GS1 Digital Link QRコード

画像:GS1 QRコード

GS1合成シンボル注2

画像:GS1合成シンボル注2

注2GS1合成シンボルは、スタック式のPDF417の派生形のCC-A、CC-Bなどを一次元バーコードのJANシンボルやGS1データバーと組み合わせて使用します。日本では、医療用医薬品などのマーキングに利用されています。

GS1標準バーコードについての資料

GS1 JapanではこれらのGS1標準バーコードについて、様々な資料を用意しております。
ぜひ、ご活用ください。

注意事項

不特定多数の方がアクセスできるWebサイトへの掲載など、二次配布はご遠慮ください。

GS1標準データキャリア一覧

GS1標準データキャリアの特徴や用途についてまとめたパンフレットです。

写真:>GS1標準データキャリア一覧

JANシンボルマーキングマニュアル

JANシンボルの印刷・印字表示位置に関する留意点をまとめたマニュアルです。

写真:JANシンボルマーキングマニュアル

GS1標準バーコードベーシックガイド

GS1識別コードやGS1標準バーコードに関する技術的な情報をまとめたガイドです。バーコード関連機器を製造・販売する企業や、GS1標準バーコードを活用するユーザー向けの基礎的な内容について掲載しています。

写真:GS1標準バーコードベーシックガイド

GS1 データマトリックスガイドライン
(GS1 DataMatrix Guideline)

このガイドは、GS1データマトリックスを使用するための概要をまとめています。当財団では、最新版 (Release 2.5.1) の英語版と、日本語版を提供しています。

写真:GS1 データマトリックスガイドライン

GS1目視可能文字(HRI)導入ガイド
(GS1 Human Readable Interpretation (HRI) Implementation Guideline )

このガイドは、GS1標準バーコードで目視可能文字注3(HRI)を表示する方法をわかりやすく説明しています。当財団では、最新版 (Release 1.2) の英語版と、日本語版を提供しています。

注3目視可能文字(HRI:Human Readable Interpretation)とは、バーコードの下、横または上に印刷された英数記号を指します。

写真:GS1目視可能文字(HRI)導入ガイド

お問い合わせ先
ソリューション第1部 グロサリー業界グループ
aidc@gs1jp.org