2次元シンボル

2次元シンボルとは

バーコードが普及し、その利便性が世界的に認識される一方で、「多くの情報を、小さな商品スペースにバーコードを表示したい」、「英数字、漢字、かな等の文字種を表現したい」というニーズが出てきました。これらのニーズに対応するのが2次元シンボルです。
JANやITFシンボル等、通常のシンボルは、情報が横(水平)方向にのみ表示されるため1次元シンボルと呼ばれます。これに対して、水平と垂直方向、つまり2次元方向に情報をもつため2次元シンボルと呼ばれます。

1次元シンボルと2次元シンボルの違い

下記は、GS1標準でも使用する、代表的な2次元シンボルです。

代表的な2次元シンボルの例

種類 PDF417
ピーデーエフ417
Data Matrix
データマトリックス
QR Code
キューアールコード
シンボル例
表示方法 多段(スタック)式 マトリックス式 マトリックス式
国際規格番号 ISO/IEC 24723 ISO/IEC 16022 ISO/IEC 18004
GS1での利用 「合成シンボル」を構成するパーツとして利用
(医療用医薬品など)
ECC200バージョンのみ利用
(医療用医薬品、医療機器・材料、ダイレクトパートマーキングなど)
国内では、原材料履歴遡及などで、AI情報を表現するシンボルとして利用

GS1における2次元シンボルの利用

GS1のデータキャリア標準として認められている2次元シンボルはPDF417を使ったGS1合成シンボル、GS1データマトリックス、GS1QRコードの3種類です。 いずれも、GS1の標準データを表すシンボルであるという宣言をしつつ、GS1アプリケーション識別子に規定されているデータを表現することで、GS1シンボルとして流通します。
なお、2次元シンボルには、漢字かなや特殊言語のアルファベット等も表現できますが、国際的な情報のやり取りを前提とするGS1システムでは、言語に依存する文字は標準データとして扱わず、数字、ローマ字のアルファベットと一部の記号のみを使用する決まりとなっています。

GS1合成シンボル

GS1標準の2次元シンボル3種類のうち、GS1合成シンボルでは、スタック式のPDF417の派生形のCC-A、CC-Bなどを一次元バーコードのJANシンボルやGS1データバーと組み合わせて使用します。日本では、医療用医薬品などのマーキングに利用されています。

GS1データマトリックス

マトリックス形式のシンボルで、合成シンボルよりさらに小さな面積に大量の情報を表現できます。商品のロット番号や有効期限日などより明細な情報を表現するために、にGS1データマトリックスを利用する動きが海外の医薬品、医療機器など、ヘルスケア分野を中心に広がりつつあります。GS1データマトリックスは、この他、GS1識別コードのGSRN(サービス関係識別番号)、GDTI(文書識別番号)、GIAI(資産管理番号)、GRAI(リターナブル資産識別番号)、CPID(部品・構成品識別番号)にも利用が認められています。

GS1QRコード

もう一つのマトリックス形式のシンボルであるGS1QRコードは、2011年にGS1が、商品メーカーが携帯電話で読取るバーコードを介して消費者に情報提供を行うための標準アプリケーションを策定した際、GS1の標準シンボルに加わりました(モバイル利用のGS1QRコード)。さらに14年、他のアジア諸国の賛同も得て、日本から「現在、GS1データマトリックスの利用が認められている分野に、GS1QRコードも利用を認め、表示する側がいずれかを選択できるようにする」という要求を提出し、承認されました(GS1QRコードの利用範囲)。ただし、GS1には、医療用医薬品・医療機器等のヘルスケア分野の製品の表示では、2次元シンボルはGS1データマトリックスに限定する、という方針があるため、GS1QRコードは使用できません。

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