委員会・部会活動

導入実態調査および普及活動にむけた取り組み
第1回運営委員会を開催


今年度の第1回運営委員会を8月4日午後に流通システム開発センター会議室で開催し、運営委員長の選任、今年度事業の進め方の検討を行った。

●運営委員長の選任
運営委員長には、日本加工食品卸協会の高波圭介委員(国分(株) 情報システム部長)を選任した。

●今年度事業の進め方について
事務局から「CRの対応状況」、「正会員団体の活動」、「普及推進活動」、「関連情報」について以下の通り報告した。


委員会の様子

(1)CRの対応状況

2014年1月に認証局サービス提供企業が「流通業界共通認証局 証明書ポリシーの改定」についてまとめ、CRを事務局から技術仕様検討部会に提出し、2015年2月26日に承認された。
承認されたCRは以下の様なものである。

  • 業界共通電子証明書ポリシーにおける署名アルゴリズムのsha2RSA2048bitへの変更と移行について
  • 同署名アルゴリズムのsha1RSA2048bitの使用の終了期限の明確化
  • 新規に発行するエンドエンティティについてはRSA2048bit以上とすることを明記

これは、流通BMS利用者が使用する証明書ならびにCRLへの署名アルゴリズムを、新しいものに変更し、共通のセキュリティレベル(信頼性)を損なうことなく移行を行うものである。また、同様に問題となっている「SSLv3の脆弱性」などに関しても、今回のCR対応と同様に通知する必要が有ると決議された。
これらについて、流通BMSロゴマーク使用許諾企業に対し、現在の対応計画等の確認アンケートを実施し、確実に対応頂けるよう働きかける予定であることを報告した。

(2)正会員団体の活動報告

流通4団体の合同説明会(東京8月28日、大阪9月16日)の開催計画の他、日本チェーンドラッグストア協会のドラッグストアショーでのセミナーおよび協会で作成した導入プログラムについて、また、日本加工食品卸協会、卸研、生鮮取引電子化推進協議会の活動計画などを報告した。

(3)普及推進活動

7/16に開催した第1回普及推進部会で決定した下記の重点活動について説明した。
①正会員の活動に対する支援
②導入ガイドブックの作成と普及活動

  • 中小企業への普及促進
    小売企業へアプローチが出来る場を正会員団体と連携し設定していく。
  • 地方企業への情報提供
    地方企業と連携しセミナーを開催する。
  • 小売企業の取引先への流通BMS対応率拡大

③標準順守の徹底

  • ユーザー企業を主体とするタスクチームを設置
    普及推進部会の下に、タスクチームを設置し、抜本的な対策を検討していく。
  • 導入講座e-learning
    標準に沿うことの大切さや、陥り易い事例などもふまえて標準に沿わない利用とその対応方法を紹介している。多くの方に受講頂くよう促進していく。

④NTTのIP網への移行計画の周知
今利用しているレガシー手順(JCA手順、全銀手順、全銀TCP/IP手順)が利用できなくなる可能性が高いこと、また、システムリースを考えると既に検討を始めておかないといけないことなどを②の活動と併せて周知していく。
⑤導入実態調査
2年に一回行っている調査を今年度も実施し、普及活動につなげていく。
⑥その他

  • 入門講座/導入講座(e-learning)
  • 導入企業名の公開/卸・メーカーの導入企業数推計
  • 流通BMSソリューションEXPO

など

(4)関連情報

  • 金融連携
    流通BMSの適用範囲の拡大策として行っている、金融業界との情報連携(EDIによる総合振込や入金通知など)について、2014年度の共同実証の結果を報告した。引き続き本番稼働に向けた課題の整理・調整を金融業界を含め検討会で議論していく。