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その他の流通EDI標準

地域VANの標準化

EOSの普及と地域VAN

流通業界のEOS(Electronic Ordering System)が始まった1980年代は、段階的な通信開放がなされ、企業間のオンラインデータ交換が実施しやすい環境が整った時期でもある。
電話回線がデータ交換に利用できるようになったのは71年のことで(第1次通信開放)、これによって、小売業の店舗~本部間の社内EOSが開始された。次に、電話回線を使って他社とのオンライン・データ交換が可能になったのが82年である(第2次通信開放)。これによって、チェーンストアの取引先オンラインが本格的に始まった。
VAN(Value Added Network)事業が全面的に自由化されたのが、85年の電気通信事業法の制定である。これによって、さまざまな流通VANサービスが出現した。たとえば、地域の小売業と卸売業の受発注を仲介する「地域VAN」などである。中小企業が多い流通業界のEOSがこれほど普及した背景には、さまざまな地域VANサービスの存在が大きかったと言える。
地域VANは1986年3月に設立されたオリオン(静岡)を皮切りに、卸共同出資、卸団地主導、計算センター主導、ニューメディアコミュニティなどのさまざまなタイプが設立された。1999年に当センターが調査した結果によると、全国で36社の地域VANが稼働していた。
しかし、その後はユーザである地域の小売業、卸売業の合併や廃業の影響もあって、現在は20以下に減少しているとみられる。

地域VANサービスを利用したEOSの基本的な仕組み
van

標準EOSの制定

地域VANが全国で立ち上がる気配が強くなった87年、当センターでは地域VANの標準EOS仕様の研究に着手した。これは、地域ごとに異なる仕様のVANサービスが立ち上がった場合、広域で活動する卸はさまざまな仕様のEOSに対応することになるからである。
標準EOSは、当センターが各地の地域流通VAN運営の効率化を図るための基盤として開発したEOS-VANの標準モデルであり、主として小売業、卸売業間の受発注システムの標準化と運用について規定している。 標準EOS仕様は88年3月に制定、東京のネット卸連(その後、ベンサムネッワーク協同組合に改組)が主宰する地域流通VAN(ベンサムネットワーク)で88年4月から運用開始し、その後標準仕様が全国の地域VANに広がっていった。
標準EOS「ベンサム」の開発並びにベンサムネットワークの歩み
年 月 主な動き
1987年3月 情報志向型卸売業研究会(卸研)が、「EOSを実施する場合、商品コード等の標準化と簡素なスイッチングセンターが必要である」という主旨のシンプルスイッチングセンター構想を発表。
87年8月 東京地区の卸売業有志及び通商産業省の依頼により、当センターで地域流通VANの標準EOSの研究に着手。
88年3月 当センターで標準EOS仕様を制定、「ベンサム」と命名する。
88年4月 東京地区の卸売業有志が標準EOSの実験運用を開始。(その後、ベンサムネットワークとして自主運用)
  10月 卸80社でベンサムネットワークの運営組織「流通情報ネットワーク卸商連盟」(ネット卸連)を設立。
92年9月 新たに「ベンサムネットワーク協同組合」を設立、ネット卸連から中小企業40社が参加。
93年5月 ネット卸連を発展的に解消し、運営組織をベンサムネットワーク協同組合に一本化(組合員81社)
98年1月 ベンサムフェーズ2システムによる新規ハンディ端末機を開発

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