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集合包装用商品コードとITF(アイティーエフ)シンボル

集合包装用商品コードとITF(アイティーエフ)シンボルについて、説明の動画を見ることができます。

集合包装用商品コード(GTIN-14)とは

(1) 集合包装用商品コードとは、企業間の取引単位である集合包装(ケース、ボール、パレットなど)に対し設定される商品識別コードです。主に受発注や納品、入出荷、仕分け、棚卸管理等において集合包装の商品識別コードとして使われます。国際標準ではGTIN-14と呼ばれます。
(2) 集合包装用商品コードの先頭の1桁目はインジケータと呼ばれ、"1"~"8"の8通りあります。このインジケータにより集合包装の荷姿や入数違い、販売促進の単位を分けることになります。このインジケータの後には集合包装に内包される個装(単品)のJANコードの先頭12桁が表記されます。最後の1桁がチェックデジットで、合計14桁になります。

集合包装用商品コードをITFシンボルで表現した例

ITF-14 シンボル

(3) 取り扱い単位の形状が集合包装であっても、消費者が購入する単位である場合(小売店店頭のPOSレジを通過する単位)は、単品の扱いとなりJANコードを設定することになります。この場合は、集合包装の中にある単品のJANコードとは異なるJANコードの設定が必要です。

集合包装用商品コードの作成

(1) 集合包装用商品コードの利用、作成に関して、GS1事業者コード(JAN企業コード)の貸与を受けている事業者は、申請、登録などの手続きは必要ありません。
(2) 集合包装用商品コードは、集合包装の内容物である単品を表すJANコード(チェックデジットを除いた12桁)の先頭に1桁のインジケータ(下記:1から8)を付け、最後に改めて計算し直したチェックデジット1桁を付け作成します。インジケータは、集合包装の識別を必要とする毎に1から順番に使います。

<集合包装用商品コード作成例>

単品JANコード 45 12345 67890 6
集合包装用商品コード 1 45 12345 67890 3

インジケータの表示内容

表示内容 インディケータ(PI)
・同一商品で荷姿が異なる場合 (例えばシュリンク包装と段ボール箱)
・内箱と外箱の区別が必要な場合
・通常品と販促品を区別する場合
1~8
計量商品用 (一般の集合包装には使用しません) 9
補足
  わが国においては、2007年2月までは、上記のように単品と集合包装の商品アイテムコードが同じになる「一致型」のみが認められてきました。しかし、現在では単品と集合包装の商品アイテムコードが一致しない「不一致型」(下記②)も認められています。この「不一致型」を受け入れるために、ITFシンボルを使った入荷検品システムなどにおいては、システム的な対応(発注時の単品JANコードと入荷時の集合包装用商品コードが異なった番号となってしまうため正確に照合できるような仕組み)が必要となってきます。

集合包装用商品コードの14桁への移行

(1) 集合包装用商品コードは、これまで国際EAN協会(現:GS1)が14桁を国際標準と定めた上で、国内用として16桁も認めていたため、わが国の食品、菓子、日用品等の業界では業界団体が中心となって16桁を業界標準として定め、利用していました。
(2) しかし、2005年1月に国際EAN協会と英国UCC、カナダECCとの統合によりGS1が誕生したのを契機に、国際標準の商品コードの桁数を最大14桁と定め、併せて商品コードの呼称も、欧州や米国といった運用が開始された地域と結びついたものから、「GTIN」という包括的な名称を推進することにしました。このため、わが国においても、集合包装用商品コードは国際標準へ準拠することが必要となり、2010年3月までに14桁へ切替えることになりました。

ITFシンボルとは

(1) ITFシンボルとは、集合包装用商品コードをバーコードシンボルで表示する場合に国際標準化されている14桁のバーコードシンボルです。ITFとはInter - Leaved(さし挟んだ)Two of Five(5本のバーのうち2本のバーが太いという意味)の略称です。
(2) 一般に集合包装用の包材は段ボール等、バーコード印刷の精度を確保しにくい材料が使われる場合が多いため、印刷精度がJANシンボルなどに比べると比較的緩やかであるITFシンボルが採用されています。
(3) ITFシンボルは、集合包装用商品コード以外にも、JANコードが付番されている取引単位(この取引単位は集合包装用商品コードによる荷姿階層識別を必要としていない)を企業間取引の物流上でバーコードシンボルにより印刷表示する場合に使われます。この場合、JANコードの前に"0"をつけ、14桁としてITFシンボルに表現します。

ITFシンボルの規格

(1) 表示の寸法
下図にITFシンボルの1.0倍の基本寸法を示します。
ITFシンボルの表示の大きさについては、基本寸法の横幅のみ0.625倍から1.0倍の範囲で縮小することができます(*注)。読取精度を確保するため、できるだけ基本寸法に近い大きさで表示されることを推奨します。
ベアラバー(ITFシンボルを囲む外枠)は、印刷精度を向上させ、読取ミスを低減させるものです。必ず表示して下さい。

ITFシンボルの基本寸法(単位mm)

ITFシンボルの基本寸法

0.625倍に縮小したITFシンボルのイメージ(単位mm)

0.625倍に縮小したITFシンボル

(*注) 従来、日本国内におけるITFシンボルの表示の大きさは、基本寸法の0.625倍から1.2倍の範囲で横幅高さともに縮小拡大できるとしてきましたが、現在、GS1国際標準では横幅に対してのみ0.625倍から1.0倍の範囲で縮小を行えるとなっています。
従来通りのシンボル表示を続けられても、日本国内で運用される限り支障はありませんが、印刷の改版時などに、GS1国際標準に移行されることをお勧めします。

(2) 表示位置
ITFシンボルは、ソーター、コンベアライン、自動倉庫等で自動読み取りするために位置が規定されています。ITFシンボルは原則として箱の4側面に表示します(4側面の表示が困難な場合、少なくとも長手の2側面には表示して下さい)。バーの下端と箱の底面との間は、32mm±3mmの範囲。水平方向の左右どちらかのコーナーからベアラバーまでが19mm以上の距離が必要です。

表示位置

表示位置

JANシンボルとITFシンボルを併記する場合

近年、飲料を中心に、集合包装の形態のままで消費者に販売(ケース販売)される商品が増えています。ケース販売用の商品には、企業間で取引を行うためのITFシンボルとともに、POSレジで精算するためのJANシンボルが必要となることがあります。
このような場合、まず、そのケース販売用商品には、13桁のケース販売用JANコード(ケースに内包されている単品のJANコードとは異なる)を設定し、JANシンボルを表示します。次に、そのケース販売用JANコードの先頭に“0”をつけ、14桁としてITFシンボルを表示します。
JANコードの先頭に“0”をつけるのは、14桁にしてITFシンボル表示とするためです。このコード体系は、集合包装用商品コードではなく、先頭につける“0”はインジケータではありません。


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