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アプリケーション識別子(Application Identifier=AI)は、1次元、2次元のバーコードシンボルや、電子タグ等の自動認識技術を介して、様々な情報を企業間で交換するための標準です。多様な情報を受け渡す場合、企業が個別にデータ形式を決めてしまうと、企業間で情報を正しく理解することが難しくなり、手間やコストも膨大なものになります。そのため、情報項目ごとに、データの長さ、使うことができる文字種などの表現方法をルール化して、誰でも標準的に使えるようにする必要があります。この、データの表現方法の標準体系がアプリケーション識別子(以下、AI)です。
AIは、GS1識別キー(GTINやGLNなど、GS1企業コードを使って作る、商品、場所または事業所、資産、物流容器その他の識別番号)やその属性情報の種類とフォーマット(データ内容、データの長さ、使用文字)を管理する、数字2桁から4桁の識別コードです。現在、120種類以上のデータ項目と、各々のフォーマットが決められており、ISO/IEC15418として、国際規格になっています。今後、産業界の要請によって、「サプライチェーンで共有するために標準化することが有用なデータである」と認められれば、新しいAIが追加されます。
アプリケーション識別子の番号や、データ内容の意味、桁数および使用できる文字の種類、および、可変長であるかないかなどの詳細については、アプリケーション識別子一覧表
を参照ください。

可変長のAIを複数個つなげて表示する場合には、データの区切りを示す制御記号が必要です。この制御記号はファンクション1(FNC1)と呼びます。さらに、FNC1の重要な機能として、データ全体の先頭に置き、GS1システム標準で定められたデータであるという宣言にも使われます。なお、固定長のデータの終了時には、FNC1は必要ありません。
*AI一覧表の別表Cに示すものが固定長のAIです。これ以外は、データの桁数が固定長であっても、可変長とみなします。また、この可変長とみなすAIは、アプリケーション識別子一覧表の「フォーマット」欄がカッコで囲まれています。これらのAIの後ろに更に別のAIのデータが続く場合、データの区切りとしてFNC1が必要です。
AIはGS1システムの中でバーコードに表現したデータを交換する際の基盤です。GS1標準のバーコードシンボルの中で、AIを表現できるものは全部で4種類です。一次元シンボルでは、GS1-128およびGS1データバーが、また2次元シンボルではGS1データマトリックスおよびGS1合成シンボルが、それぞれAIを表現できます。
どのバーコードシンボルでAIを表現するかは、バーコードを表現する対象(商品、物流単位、資産、物流容器など)と、その対象が、どのような環境で読み取られるかによって決まります。これらの条件によって、シンボルを表示するスペースが限られたり、読取を行うスキャナの機能(主に読み取ることができるシンボルの大きさなど)が左右されたりするからです。例えば、物流単位には、倉庫等での使用を考慮して一次元のGS1-128、手術用の医療器具には、ごく小さいスペースにシリアル番号なども表示する能力が必要なためGS1データマトリックスなどが選択されています(それぞれのバーコードシンボルについてはデータキャリアを参照)。なお、AIの情報は、電子タグの中にも、ユーザーメモリ領域に書き込むことが可能です。
